福井の海際に建つに一軒家のレストラン。近くで旅館を経営されるオーナーが、朝食やランチを海の近くで味わって頂きたいと、もともとある一軒家の住宅をリノベーションすることとなった。杉をふんだんに使用した民家は、古くなり塩を含んだ杉板の外壁も美しいグレーとなっている。今ある建築をなるべく残すこととし、新たに外壁を焼杉とした厨房を増築。1階は、客席、個室2室、テラス席、厨房、トイレ。2階は、客席、個室1室、パントリー、トイレ。エントランスから海へ向かう壁面に、昔この辺りにあった浜石を思い起こすよう、石を積み重ね、海に向かって小石となり砂になる様を演出。夜は、いか釣り漁船の様にペンダントを配し、暗闇となった海が見える窓へ映り込み、沖へライトが続く。既存の柱と梁を残しながら、行灯の様に光るテーブルや福井県産杉を使用した什器を追加し、食と共に、ここだけの景色を味わえる場所を提案。
2015.10
place:福井県坂井市
scale:199.89㎡
structure:木造地上2階建て
photographer : KAZUTAKA FUJIMOTO
株式会社水谷壮市デザイン事務所担当物件